目の前の人を「先に」信頼しよう・愛そう

「人間関係がなかなか深まらない」「相手がどんな人か分からないから警戒してしまう」「つねに相手の反応を伺ってしまう」など、人間関係において相手の心に踏み込めない人は多いのではないでしょうか。

私もその一人です。「相手が自分に興味を持ってないから」「相手とあまり合わないから」と考えていましたが、それは真実であろうと真実でなかろうと「重要ではない」ことに気づきました。

ではなにが大事なのか。それは「目の前の人を先に愛すること」「先に信頼すること」です。今回はこの考え方を読者の皆さんに理解して頂き、より生きやすくなってもらいたいです。

人間関係のキャッチボールは先に投げないと返ってこない

コミュニケーションのキャッチボールは自分から投げることが大切です。「ボールは自分が持っている」と考えましょう。この場合、ボールを投げない限り、相手はボールがないので返すことすら出来ません。

「相手が自分のこと好きか分からない」「相手から来てくれたら良いのに」と思っている人は、相手がボールを投げるのを待っている人です。自分がボールを持っていることに気づかずに。

目の前の人を先に「愛すること・信頼すること」とは、先にボールを投げることなのです。ボールを投げ続ける限り、多くの方が投げ返してくれることでしょう。

相手も同じ気持ち。

「仲良くなれるかな」「初対面だと気まずいな」「もっと仲良くなりたいけど言えないな」と思うことは誰にでもあります。どんなに社交的な人でも、生物学的に初対面から100%心を許すことなどありません。

つまり、相手もあなたと同じ気持ちを感じているのです。あなたが不安を感じたときは「相手も同じなんだな」と考えてみて下さい。

そうすると「自分は緊張してるけど、相手も緊張してるはずだから、自分が勇気を持って話しかけてあげたら相手の不安も少し和らいでくれるかな」と考えることが出来るようになってきます。

そのことに気づいたら、あなたは先に相手に「信頼・愛」を与えられるようになるでしょう。

嫌いな人にも「先に」与える

嫌な人は、基本は避けて大丈夫です。しかしどうしても同じ職場や何度も会う環境の場合、そうはいきません。そんなときこそ先に「信頼・愛」を与えましょう。

普通であれば、嫌いな人には素っ気ない態度を取ってしまうでしょう。そうじゃなくても、「嫌いだなー」と思って接するだけで相手に十分伝わります。そして嫌悪感を感じた相手は、さらに嫌な人になります。このループにより嫌いな相手はどんどん嫌いになります。

しかし、先に「信頼・愛」を与えたらどうでしょう。相手を信頼してコミュニケーションを取る。「相手も同じ人間なんだな」と思いながらコミュニケーションを取ると、相手はまず嫌な気持ちにはなりません。どっちかというと「アレ、なんか良い気持ち」となります。すると、相手の態度も変わっていきます。

相手を好きにはならなくても、現状よりは確実に状況が良くなります。これが「先に信頼する・先に愛する」ことの大きな恩恵です。

どんな人も自然から生まれ自然に還る

「そんな簡単に人を信頼したり愛することなんて出来ない」と思う人も沢山いると思います。そんな時に考えてほしいのが「どんな人も100年後土になる」ということです。もはや「この人は土なんだな」と考えてみても良いです。

全ての人が自然に還ると知れば、皆が同じ物質で出来ていて、本当は繋がっていると気づくことが出来ます。そう考えると、慈悲の心が芽生えてきます。

慈悲の心とは、相手を思いやる気持ちのことです。この気持ちがあれば、相手を信頼し、愛を与えることも自然に出来るようになるでしょう。

人間は、互いを比べ合ったり、個性を出したり、色々してるけど結局土に還るんです(笑)

相手は変わらないが、自分は変わることが出来る

「先に信頼し、先に愛する」ために大切な思考法があります。それは「他人は変えられないが、自分は変わることが出来る」ということです。

つまり、相手が自分を信頼し、愛してくれるかは相手が決めること。それは代えられない真実。しかし、自分は相手を信頼し、愛することが出来ます。

自分の出来ることを一生懸命する。変えられないことではなく、変えられる部分に注目して改善する。

この思考法が、あなたの人間関係をより深くしてくれるはずです。

まとめ

ここまで「先に信頼し、先に愛する」ことの大切さ・理由・必要な考え方について説明してきました。

あなたは今この瞬間から、変わることが出来ます。あなたが持っているボールを投げてみましょう。

もしそれでも不安な方は、一番身近な人から愛してあげて下さい。信頼してあげて下さい。そこから輪を広げていっても良いと思います。

自分に出来ることから、少しずつでも、あなたは人間関係をよくすることが出来ます。

主導権はあなたが常に持っているのですから。

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